プラスチックがこの地球に発明されてからわずか60年余り(え?そんなに最近なの?これけっこうびっくり!)ですが、その濫用と廃棄が生態を脅かしています。国連の予測によると、2050年、海洋ではプラスチックが魚より多くなるとされており、世界各国がプラスチックの使用削減に取り組んでいるのはよく知られるところとなりました。日本ではマイクロプラスチックうんぬんという言葉がかなり浸透してきていますよね。
海洋ゴミ問題をPOPに伝える「海廃図鑑」
「RE-THINK」は2013年からビーチクリーン活動に取り組んでいる台湾の環境保護団体。創設者の黄之揚さんによると、「海廃図鑑」はポケモンGOのような位置ゲームのコンセプトを取り入れ、1年近くの歳月をかけて代表的な海洋ゴミ101個を台湾各地で収集し、それらをつなげてデジタル図鑑を作り上げた、WEBサイト上の図鑑です。
スクロールしながらさまざまな角度から「海洋ゴミ」を見ることができます。海洋ごみの出没地点や個体値も表示されている!うまい!
「海廃図鑑」は、2019年に独レッド・ドット・デザイン賞の最優秀賞「ベスト・オブ・ベスト賞」を獲得しました。
海洋ゴミの問題を、これだけPOPに感じさせるクリエイティビティ
黄之揚さんは、完成した「海廃図鑑」を持って教育機関を訪れ、環境保護に関する啓蒙活動をしているそうですが、作品を見た教師や学生からは驚きの声が上がったり、図鑑に収められているゴミの写真を見て、思わず「きれい」だと言う人も少なからずいるそうです。
ポケモンのコンセプトのように出没地点を地図上に見ることができます。
面白いなーこれ。
確かにものすごく労力を使ったこの仕上がりは、思わず見とれてしまうくらい面白いし、海洋ゴミの問題をこれだけPOPに身近に感じさせるクリエイティビティは驚嘆に値します。カラフルなゴミ達が何か素敵なコレクションのようにも見えてきてしまうから不思議。こういう言い方もなんですが、なんか負けた、、、ていう気持ちになってしまいますww
ただのゴミなのに、ずっと見てしまうって不思議。うーん、うまいな!
このブログでも海洋ゴミからアパレルを作るガチなブランドECOALEFも紹介しましたが、環境保護活動もいつまでも古いスタイルにとどまってはいられないですね!