ITのおかげでほんと便利になる海外旅行のマネジメント。
今回は「Check My Trip」という便利でユースフルなアプリのお話をします。
現在の国際便の航空券は紙ではなく、eチケット(電子航空券)というものになりました。パスポート情報と紐づけて一元管理し、eチケットは印刷して控えを持ったり、スマホで管理してデータとしてみたりすることができます。これにより航空券自体を忘れた&無くした、などのトラブルが少なくなりました。
僕が利用したカタール航空のeチケットがこちら。この場合、赤いラインのBooking Referenceの部分に記載されています。

アマデウスの提供する予約管理システム「アルテア」
eチケットは、利用する航空会社に依存しないシステムで運用されていることがあります。GDS(global distribution system)といいます。GDSを運用する会社はいくつかがありますが、スペインのマドリードに本社を置くAmadeus(アマデウス)もそのなかのひとつです。アマデウスは多くの航空会社に共通の汎用予約管理システム「アルテア」を提供しています。
大手アライアンス(ワンワールド、スターアライアンス、スカイチーム) に加盟する多くの航空会社はこのアルテアを利用しています。2019年度2月現在の利用シェアはこんな感じ。
- ワンワールド 85%
- スターアライアンス 68%
- スカイチーム 56%

日本に発着する便のほとんどがこのアルテアを利用しているといってもいいくらいの高いシェア率です。
アマデウスの提供するアプリ「Check My Trip」とは?
アマデウスは、また個人ユーザ向けに「Check My Trip」というWebサイト/スマホアプリを提供しています。これは、フライト、ホテル、レンタカー、鉄道、会議、食事、ツアー、アクティビティの詳細が、1つの日程表に表示することができる旅程管理アプリです。僕がダウンロードして活用しようとしたのも主に旅程管理としてですが、実際に役に立ったのは、アルテアに基づいた利用するフライト情報の受信です。

Check My Tripで何ができる?
アマデウスのアルテアは先に述べたように、多くの航空会社(アライアンス)が利用する予約管理システムです。Check My Tripはそれに連携し、フライトになんらかの変更があった場合、瞬時にその情報がCheck My Tripのアプリに送られてきます。航空会社が提供するアプリにもそれと同じことができる場合が多いと思いますが、もし利用する航空会社のアプリが万一対応していなかったり、ダメ設計の場合、その変更情報を事前にうまく受け取れず、遅延情報を空港で初めて知ることになるかもしれません!それは悲劇!
僕が体験したことでいうと、フライト遅延の場合、カタール航空のアプリを通じてたものより、Check My Tripのほうが2時間ほど早く確実に情報を受け取れました!発生と同時に案内くるって感じ。
複数の航空会社を使った旅の管理
その他、海外だと乗り継ぎ便があったり、行きと帰りで航空会社が違う、また海外出張が多い人で、複数の旅程を一括で管理したい時、そんな面倒な状況の場合でもCheck My Tripだとすべて一括でまとめられるのでとてもスマートです!
遅延したときの賠償金を代行するAirHelpと連携している
AirHelpとは、EU諸国のフライト問題、EU出発便、及びEU内の航空会社によるフライトのキャンセル及び遅延について、正当な賠償金を申請することを代行してくれるサービス。詳しくはこちらにがっつり書いたので見てください。
Check My Tripは、AirHelpとアルテアのデータを連携させているので、遅延による賠償金代行をシームレスに申請することが可能です。

ちょっと長くなりましたが、海外(国内でも)旅行の日程マネジメントとしていれておいて損はないし、すごく有能です!次回の旅行にぜひお試しください。

